トイプードルの涙やけは治る?原因とおうちでできる7つの対策

「写真ではあんなに可愛いのに、目の下の赤茶色が目立ってきた…」
「どんなに拭いてもすぐに戻ってしまう…」

そんなお悩みを抱えるトイプードルのご家族さまは、とても多いです。特にお顔の可愛さを重視される方にとって、涙やけは気になりますよね。

でも、安心してください。
涙やけは“体質だから仕方ない”わけではありません。原因を理解し、環境とケアを整えていけば、必ず改善できます

Royal Tiaraでは、トイプードルの子犬専門ブリーダーとして、毎日たくさんの子犬たちの成長を見守りながら、健康と可愛さの両立を徹底しています。

私たちが最も大切にしているのは、命への敬意です。

世の中には、利益のために乱繁殖を繰り返す“悪徳ブリーダー”が存在します。
過酷な環境で育てられた子犬たちが病気や障害を抱え、その結果として涙やけなどのトラブルに苦しむケースも少なくありません。私たちは、そんな悲しい現実を少しでも減らすために、ひとつひとつの命を丁寧に、健やかに育てることを使命としています。

この記事では、「トイプードルの涙やけってなに?」という基本から、「今日からできるおうちケア」「フードや生活環境の見直し」まで、ブリーダーとしての経験をもとに、やさしく・分かりやすくお話しします。

涙やけってなに?

トイプードルの涙やけ

「涙やけ」という言葉はよく耳にしますが、そもそもどんな状態のことを指すのか、明確に説明できる方は意外と少ないかもしれません。

涙やけの正体は、ポルフィリン

涙やけとは、トイプードルの目の下に、赤茶色やこげ茶色の線のような“しみ”がつくこと。

これは、流れ出た涙が被毛に長時間とどまり、涙の中に含まれるポルフィリンという色素成分が酸化して、毛を染めてしまうことで起こります。

とくに白やアプリコット系など淡い毛色の子ほど目立ちやすく、せっかくの愛らしいお顔がくすんで見えてしまう原因になります。

見た目だけでなく健康のサイン

涙やけは、単なる“見た目の問題”ではありません。

涙が多い=目や鼻の通りに何らかの原因があることも少なくなく、放っておくと以下のようなトラブルにつながる可能性もあります。

  • 皮膚が常に湿って、細菌が繁殖しやすくなる
  • かゆみや炎症を起こし、目のまわりをかいて悪化させる
  • さらに悪化すると、涙やけのニオイが気になることも

つまり、涙やけは「可愛さの敵」であると同時に、健康のサインを見逃さないための“お知らせ”でもあるんですね。

涙やけが子犬期に起こりやすい3つの理由

涙やけが子犬期に起こりやすい3つの理由

涙やけは、どんなトイプードルにも起こりうる現象ですが、特に仔犬期(生後2〜8か月ごろ)に目立ちやすい傾向があります。

これは、まだ体の機能が発達途中であるから。つまり“未完成な部分”があるからこそ、涙がうまく流れきらずにこぼれてしまうんですね。

ここでは、トイプードルの仔犬たちに多い、「涙やけしやすい3つの主な理由」をご紹介します。

涙の通り道(鼻涙管)がまだ細い

涙は、目頭から鼻の奥へと抜けていく小さな管(鼻涙管)を通って排出されます。

ところが、生後まもない子犬はこの管がまだ細く、カーブも急。ちょっとした刺激や炎症で詰まりやすくなります。

特に歯の生え変わり期(生後5〜7か月)には、顔の骨格が変化して鼻涙管が圧迫されることもあり、一時的に「涙っぽくなる」子も多いです。

ですが、これはほとんどが一過性のもの。成長とともに自然に涙の通りがよくなるケースが多いので、焦らず、清潔に保つことを意識しましょう。

目元の毛が涙腺を刺激している

トイプードルは、毛質が柔らかく繊細。

成長期には毛の流れが変わり、まつ毛や目頭の毛が目に触れてしまうことがあります。それが刺激になって涙の分泌が増え、結果として涙やけを悪化させてしまうんです。

涙腺を刺激させないコツ

  • 目の周りの毛をこまめに整える(※自宅ではハサミを使わず、必ずトリマーへ)
  • ブラッシング時に「目に毛が入っていないか」を毎日チェック
  • 被毛が目にかかりやすいタイプの子は、短めカットを定期的に

ちなみにRoyal Tiaraでは、お迎え前からトリマーと連携し、「涙やけしにくい目元カット」を徹底しています。

フードや環境の変化によるストレス

仔犬は、まだ消化機能も安定していません。

フードの種類を急に変えたり、環境が大きく変わったりすると、体がびっくりして、涙やけが一時的に悪化することがあります。

たとえば、

  • お迎え直後で慣れない生活が続いている
  • フードやおやつを短期間で何種類も試している
  • 新しいお水や食器に変えた

こうした小さな変化が、体のバランスを崩すきっかけになるのです。

涙やけストレス対策のコツ

  • 生活リズム(食事・散歩・睡眠)をできるだけ一定に保つ
  • フードは1種類を2〜3週間は継続して様子を見る
  • お水は常に新鮮なものを。ステンレス・陶器の器がおすすめ

ご家庭で今日からできる涙やけケア7ステップ

ご家庭で今日からできる涙やけケア7ステップ

涙やけの改善に大切なのは、「高価なグッズ」や「即効性のある薬」ではありません。
毎日のちょっとしたケアの積み重ねが、一番大きな変化を生みます

ここでは、Royal Tiaraでも実際に行っているお手入れ方法を、ご家庭でもできるようにステップ形式でまとめました。
難しいことはありません。

やさしく・コツコツ”が合言葉です。

ステップ①:朝晩の「ぬるま湯ガーゼ」で涙をリセット

朝起きたときと、寝る前の2回。
ぬるま湯を含ませたガーゼで、目頭から目尻へやさしくひと拭き。

ティッシュでは繊維が硬すぎるため、柔らかいコットンガーゼがおすすめです。
拭く方向は「一方向のみ」。往復させると汚れを広げてしまいます。

お湯の温度は人肌程度(35〜38℃)。「冷たい or 熱い」は刺激になって逆効果なので、注意してくださいね。

ステップ②:拭いたあとは“しっかり乾かす”

実は「拭いたあと」がとても大事。
湿ったまま放置すると、色素が酸化しやすくなり、涙やけが進行します。

拭いたあとは、ティッシュで軽く押さえる→ドライヤーの弱風で数秒乾かすだけでOK。
ほんのひと手間で、皮膚トラブルの予防にもなります。

ステップ③:目元の毛を整える

毛が目に触れると、涙腺が刺激されて涙が増えます。Royal Tiaraでは、目元の毛を2〜3週間に1回トリミングしています。

自宅で切るとハサミが危険ですので、信頼できるトリマーさんにお願いしましょう。「涙やけしにくいカットを希望します」と伝えると、最適な長さにしてもらえます。

ステップ④:フードをコロコロ変えない

「涙やけに良いと聞いて…」と、あれこれ試す方が多いですが、頻繁な切り替えは、子犬の胃腸に大きな負担をかけます

少なくとも2〜3週間は同じフードを続けて様子を見ること。合わない場合も、ゆっくり段階的に切り替えるのが鉄則です。

なお、Royal Tiaraでは、仔犬の個性と体質に合わせて原材料を厳選したブリーダー専用フードを使用しています。
お迎え後も、同じ銘柄をしばらく継続していただくと安心です。

ステップ⑤:お水と器を清潔に保つ

水が汚れていると、細菌が繁殖しやすくなり、涙やけを悪化させます。
特に夏場は要注意。

毎日、器を洗って新しい水に交換
・プラスチック製よりも、ステンレスや陶器を選ぶ
・出先では携帯ボトル給水を活用

ほんの少し意識するだけで、体内バランスが整い、涙量の安定につながりますよ。

ステップ⑥:お部屋の清潔と空気環境を整える

おうちのホコリや湿気も、涙やけに関係します。空気がこもると、目元の細菌が増えやすくなりますので、注意してください。

  • ハウスやマットは週1回以上洗濯
  • 空気清浄機を活用し、湿度40〜60%をキープ
  • エアコンの風が直接当たらないように調整

Royal Tiaraでも、犬舎は24時間空調+定期換気で、仔犬が快適に過ごせる「涙やけしにくい環境」を維持していますが、ブリーダーの中には粗悪な環境で育ている方も少なくありません。お迎えする前に、清潔な環境で生まれ、育てられたか、確認していただくと良いと思います。

ステップ⑦:日々の記録をつける

「今日の涙の量」「フード」「便の状態」などをメモしておくと、どんな時に悪化・改善するかが見えてきます。面倒に感じる方が多いと思いますが、仔犬のうちは日々のチェックがとても大事。

Royal Tiaraでは、お迎え後のご家族に「涙やけチェックノート」をおすすめしています。ほんの数行でも、涙やけの原因を“見える化”できると、対応が早くなります。

【おまけ】フード選びと切り替えのコツ

トイプードル仔犬のフード切り替えのコツ

涙やけに悩むご家族の多くが、「フードを変えたら良くなる?」と気にされているので、Royal Tiaraの見解をお伝えしておきますね。

先に答えをいうと――“場合による”です。

確かに食事は大切ですが、魔法のように一晩で治るフードは存在しません。大事なのは「体質に合ったものを、正しい方法で続ける」ことです。

良いフードを選ぶ3つのポイント

  1. 動物性たんぱくが主原料
    → 原材料の最初に「チキン」「サーモン」「ラム」などが書かれているものを選びましょう。
  2. 人工添加物・着色料が少ない
    → 鮮やかな色や強い香りのフードは注意。刺激で涙が増えることもあります。
  3. 穀物が多すぎない
    → 小麦やトウモロコシ中心だと、アレルギー反応を起こす子もいます。

フード切り替えの正しい手順

フードの変更は7日間かけて少しずつ行いましょう。

日数割合(旧:新)
1〜2日目7:3
3〜4日目5:5
5〜6日目3:7
7日目〜1:9

これを守るだけで、消化トラブルや涙やけの悪化を防げます。

サプリメントは“補助”と考えましょう

ちなみに、乳酸菌やオメガ3、ビタミン類など、涙やけに良いとされるサプリもありますが、まずは基本の食事・清潔・環境を整えるのが先です。そのうえで、獣医師に相談しながら取り入れるのが安心です。

まとめ|“可愛い”を守るためにできること

トイプードルの“可愛い”を守るためにできること

トイプードルの涙やけは、体質だけが原因ではありません。
日々の生活の中に、小さな改善のヒントがたくさん隠れています。

この記事のまとめ

  • 涙やけの正体は、涙に含まれる色素「ポルフィリン」
  • 子犬期は鼻涙管の未発達や毛の刺激、環境変化で起こりやすい
  • 高価な薬よりも、日々のケアと清潔な環境づくりが効果的
  • フードは“量”よりも“質”。動物性たんぱくが主原料で、添加物の少ないものを選ぶ
  • 変化を焦らず、「拭く→乾かす→整える→続ける」を習慣化

お迎えを検討中の方、ご家族さまへメッセージ

涙やけは、「うちの子が可愛くないから」でも、「ケアが下手だから」でもありません。
むしろ、心配されて、この記事をご覧になっているということは、それだけ愛情を注いで見守っている証拠です。

小さな変化に気づき、丁寧にケアしてあげることで、その子の健康も、そして“可愛さ”も、もっと輝いていきます

焦らず、比べず、今日からできることを少しずつ。それが、いちばんやさしい涙やけケアです。

Royal Tiaraは、「命への敬意」を胸に、健康で、性格が良く、そしてとびっきり可愛いトイプードルを育てています。

世の中には、利益を優先するブリーダーも少なくありません。
でも私たちは、“幸せに暮らせる命”だけを送り出すことを誓っています。

涙やけに悩むすべてのご家族が、安心して笑顔で過ごせるように──。

私たちはこれからも、正しい知識と誠実な繁殖で、“ほんとうの可愛さ”を守り続けていきます。

悪徳ブリーダーと呼ばれる命の大切さを重んじない、利益だけを追求したブリーダーやペットショップが多く存在します。乱繁殖をし続けてたあげく、飼育が崩壊して、それがニュースになるたびに心を痛めます。知らず知らずのうち、そのような業者の仔犬を買っているご家族さまが少なくはないのが現状だと思います。
そのような業者から運悪くお迎えしてしまうご家族さまをひとりでも減らすために、私たちRoyal Tiaraはこれからさらに大きく成長していきます。

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